マメコと私の記録

2017年33週6日1254g。極低出生体重児で生まれたマメコの話

うまれてきてくれてありがとう

回診にくる先生たちは特に何も言わなかったけど、着々と緊急帝王切開になった場合に備えて色々準備が進められていたらしい。

 

入院して間もなくだったと思う。

まだ車いすに乗っていない時、麻酔科の先生のところにいって緊急帝王切開になった場合の麻酔の方法を説明され、同意書を書いていた。

 

 

 

 

全身麻酔ではないので、術中もうっすら意識がありました。

 

内臓が引っ張られている感じなんかも分かっちゃう。

 

 

 

産科医は二人ついてくれたのですが、途中、二人の会話も聞こえてました。

担当の先生、私が出産してからも大変だったので丸二日くらい、いつ寝ているのってくらいずっと病院にいらしたと思います。

 

医療従事者の皆さんって本当ありがたい。先生が神様みたいに見えました。

 

 

オペが始まって数分。

あっというまでした。

 

 

「おめでとうございます!!女の子ですよ!!」

 

数秒あいて、まるで子猫がミャーと鳴いているような、か細い声、可愛い可愛い声。しっかりと産声が聞こえてきました。

 

助産師さんが生まれたてほやほやの小さな小さな

手のひらにのるような小さな小さなマメコを見せてくれた。

 

 

 

「・・・・」

 

 

 

言葉にならなかった。

静かに泣きながら、

 

ただただ、震える手で触れたら壊れてしまいそうな肩にそっと触れるのが精いっぱいだった。

頭に触れたかったけど、あまりに小さくて細くて、壊れてしまいそうで肩にそっと触れることしかできなかった。

 

 

顔を見た瞬間不思議な感覚だった。

夫に似ているせいか、私に似ているせいか。

 

「あぁ。この子だったのか。私のお腹にいたのは。」

 

ずっと前から知っている子がでてきたみたいなそんな不思議な感覚だった。

 

 

愛しい愛しい我が子との初対面の瞬間だった。

 

私以外にも静かにすすり泣くような声が聞こえた。

 

多分、新人の助産師さんも立ち合うって言ってたからその子だろう。

 

一緒に涙してくれたのはうれしかった。

 

 

 

 

33週6日、1,254グラム、39.5cm。小さな小さな女の子。

 

 

生れましたよ!と声をかけられてから小さな小さな子猫が鳴くような

可愛いうぶ声が聞こえるまで数秒かかった。

 

 

 

たぶん数秒だったと思うけど、ものすごく長く感じた。

 

 

TVのドキュメンタリーやドラマで聞く赤ちゃんのうぶ声よりもずっと細い声だった。

元気な声だったけど、子猫みたいに小さくて細い声だった。

 

 

「無事、生まれてきてくれてよかった・・・。」

 

 

私はというと、赤ちゃんが出た後、お腹にパンパンに溜まっていた腹水を

抜いてもらっていた。

 

先生たちの声が聞こえる。

 

 

「すごい量だな・・・羊水より多い」

 

 

水が抜けていくと、憑きものが落ちたように体がすーっと軽くなっていった。

 

「あぁ。これで楽になれる。」

 

 

 

 

 

 

 

ずっと流れていたオペ室でのBGM?は赤ちゃんがお腹からでてきてから

福山雅治の「家族になろうよ」が流れ始めて🤣

 

なにこれ演出なの?偶然なの?って思いながらもまんまと、涙涙でした😂

もうーやめてよー。

 

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